パート1を読んで下さった皆様、有難うございます。
パート1では70%の初級詐欺グループを撤退させたのですが、かれらも少しづつテクニックを上げて来ています。
今年になって「私Openseaでしか売らないから!」のセリフが効かなくなって来る事例が数件あって、ハリソンはその一人でした。Openseaで買ってくれるのならと、ついに私も先日Openseaでアカウントを作ってみました。
ハリソンは、1作品5ETH(今日のレートで$9575、約138万円)、3作品買いたいと私のインスタグラムのアカウントから3つの作品を指定して来ました。
私自身、2時間で描いたスケッチ作品がそんなに価値があるとは思っていないので、そんな高値で売るのは気が引けたのですが。。「少し時間を下さい、アップしたら連絡します。」と言う事でその日はOpenseaの掲載方法の勉強に明け暮れました。仮想通貨のアカウントはパート1の時に作りましたが、それでは機能せず、別にWallet(財布)というアカウントと繋いで、WalletをOpenseaにリンクさせる事でアカウントがやっと開けられました。
アカウントを作って騙されたふりをしてハリソンに掲載リンクを送ったのが3日後です。
ハリソンは、「それは良かった。直ぐに決済するからね!」と嬉しい事を言ってきました。
でもその数時間後、「2回も決済をやってみたけど、ERC-20 でうまく行かないんだ。下のアドレスに連絡して何故私があなたの作品を買う事が出来ないのか聞いてくれるか?」ともっともらしいxxxx@helpdesk.onlineなどと言うメルアドを送って来ました。
なる程その手か。今どきの大手サイトは誰が対応に出ても過去のやり取りが確認出来る様にチケット番号で管理されているから、フォームからの書き込み式が多く、いきなりメルアドで聞く様な事が無い事は知っていたので、直接Openseaのサイト内から聞いてみました。
すると担当者から帰って来た言葉は、「買う事が出来ないのは相手(ハリソン)であって、貴方ではないのだから、貴方は他の人の質問を代わりにしてあげる必要もないし、出来ません。買い手本人から連絡するように伝えてください。」と言われました。
この画像自体が偽造だったのです!
因みに、この画像がハリソンの時とマイケルの時がそっくりでした。
Openseaからの返事のコピーをハリソンに送ると、その後「何故このアドレスに連絡しないんだ?」と一度だけ連絡が来ましたが、消えて行きました。今はハリソンのインスタアカウントも消えています。
また別の詐欺師マイケルが同じ様な事を言ってきたので、今度はこちらから仕掛けてみました。
マイケルが指定して来たインスタの写真4枚を彼が言う各5ETHでは無く、正当な価格だと思える0.5ETHでOpenseaに掲載しする傍ら、Bulk(複数をまとめて販売)する事も出来るので、マイケル用に彼がリクエストして来た5ETHの2つの方法でリストしてみました。
通常であれば、同じ作品なのだから、安い方から買うか、質問をして来る筈ですよね?
安い方には十数人からは閲覧があって、質問も届いたので、ちゃんと機能しているのは間違いなさそうです。
私はその事をマイケルに告げ、「他の人が買うといけないから、あなただけが買える様にExclusive(専用)で保存してあげるから、マイケルのアカウントIDを下さい。」と言うと、慌てて「どうして?」と警戒して来ました。Openseaから購入すると言うのなら、必ずアカウントを持っている筈だと思ったからです。「他の人に買われても良いなら構いませんが、どうします?」と更に詰めると、「今決済するから大丈夫。」とマイケル。
数時間してまた例のごとく「2回やったんだけどね、ERC-20が出たよ。何が問題なのかxxxxopensea@gmail.comに連絡してくれる?」って言うんです。「大企業がGmail使うわけないでしょうに!」ホント笑える。
ERC-20ってエラーコードなのか何なのか知りたくてまたOpenseaに直接連絡したのですが、帰って来た答えは添付の返事です。
内容を簡単に翻訳すると、
あなたの質問は他の人が使ってエラーメッセージが出た別のユーザーに代わってチケットを送信したようです。
まず詐欺師のテクニックとして、スクリーンショットでエラーメッセージを撮り、ソーシャルメディアで貴方に伝えます。
Openseaは購入者が買う為にアカウントのコレクション、またはアイテムを確認・検証することは有りません。またアイテムを販売する為にETHの入金を求める事も有りません。
Openseaはユーザーに購入が失敗した事を知らせるメールを送信する事は絶対有りません。
別のユーザーが正当なエラーに遭遇されたと思われる場合は、下のURLで当社に直接support.opensea.ioに連絡するよう伝えて下さい。
個人的にエラーメッセージが表示された場合は、このメールに返信してお知らせ下さい。喜んでサポートさせて頂きます。
との内容でした。
結局ERC-20に対しての返答は有りませんでしたが、上記をスクリーンショットして、マイケルに送ると、そのまま連絡は途絶え、数日後にはインスタのアカウントも、やり取りしたメッセンジャーの記録も全て消されていました。
OpenseaからNFTで買いたいと言ってきたら答えましょう。
キーワードは、「貴方専用Exclusiveで掲載するからアカウントIDを下さい。」 此処まで来ると90%は撃退出来ると思います。